学校教育におけるコーチングの重要性

NLP・コーチング

コーチングって?

ここ数年、教育の世界でもコーチングという言葉を
よく耳にするようになりました。

とはいえ、まだまだ認知度は低いですが。

私が教育コーチングというものを知り、興味を持ったのは5年前のことでした。

その時感じたのは、アドラー的関わりと似ているなぁということでした。

強制ではなく、対等な立場で、良質なコミュニケーション。

それ以降、なんとなくコーチング的関わりはしていたものの、真剣に学び始めて、

子どもとの関わりに取り入れだしたのは、この1,2年でした。

子どもとの関係がみるみると変わっていきました。
(自分自身の変容も大きかったのでさらに加速しました。)

これは、教育現場に絶対に必要だと直感的に思いました。

なので、今は心理学を含め、それらを広める活動をしています。

教育改革来たる!!

あき
ではなぜ、今、教育において、コーチング的関わりが必要なのでしょうか?

【超ざっくりな概要】2020年に大学入試改革が行われます。それにより、これまでの知識偏重の学習スタイルから、社会にでて実践的に生きる能力、さらにかいつまんで言うと、正答のないところから自分なりの考えを導き出せる力が求められるようになります。

それにより、学校での学習スタイルも、これまでの教授型(ティーチング)から子ども主体型(ラーニング)にシフトチェンジされていっています。

と、ここまでざっくりと。

子どもたちが、主体的に活動するためには、
それまで培ってきた受動的なマインドを、まずはリセットすることから始めなくてはいけません。

これまでは、大人の言うことに素直に従っていたらそれでよかったものが、さあ、自分の足で歩き出しなさいよ!にシフトチェンジするのです。

ですが、授業からいきなり、さあ主体的に考えて、自ら考えを導きだしなさい!

と言われたところで、子どもの中に土壌が育っていなければ、厳しいのが現実です。

家庭でも塾に通っているものの、それこそ知識の伝達が主で、点を上げることが目的なので、受け身スタイルにならざるをえません。

なので、教育現場で早急に求められるものは、教師がコーチングマインドを持って子どもと関わり、主体的に動けるような声かけや場づくりを行っていくことではないかと思います。

とはいえ、優秀な先生も全国にはたくさんいます。

特に小学校の先生は、研究熱心な方が多く、主体的に活動できる場づくりなどは、とっくの昔からされている方もたくさんいます。

ただ悲しいかな、絶対数は少ないのではないでしょうか。

 

主体的に魚釣りを学ぶ?!

昨日、現役の先生と話す機会があり、同じ教育観を話されて嬉しくなりました。

【魚の釣り方を教える】ことを、子育てにおいて大切にされているとのことでした。

私も、子どもとの関わりにおいて、この考えはすごく大切だと考えています。

教師がなんでもかんでも指示を出して、思うがままに子どもを動かしていたら、

一見、その学級はうまいこと回っているように見えて、教師も職人技のように、すごい!!と見られがちですが、

いつまでもそのような関わりを続けていたら、子どもは受け身の指示待ち人間に育っていきます。

教師がなんでもかんでも、問題を起こらないように事前に取り除いて、トラブルが起きてもきれいにリカバリーしてあげて、つまずいた子には手厚くケアしていたら、

いざ問題に向き合ったときに、自分で乗り越えることができないかもしれません。

なので、私は子どもたちに、
『算数の解き方や考え方だけじゃなく、むしろそれ以上に、間違えたときの対処の仕方をしっかり身に付けてほしい』と話してきました。

これはあらゆる場面で応用が利きます。

間違えたときこそ

間違えたときこそ、
じゃあどうすればいいかな?
どうすれば、次できるようになるのかな?

と、自問できる。

間違えて、いちいちへこむのはもうやめて、間違いこそが宝だと話しています。

そのマインドがあれば、自分の力で次に進むことができます。

問題集の間違い直しを、教師が1から10まで丁寧にチェックしてあげるよりも、

その子の今後のためを思ったら、自分でリカバリーできる力をつけてあげる方が良いと私は考えます。

もちろんサボる子、分からずにできない子に対しては個別の対応は必要になります。

このように、【魚の釣り方】つまり、学習の仕方を教えてあげることで、主体的に学習に取り組める子どもは確実に育ちます。

コーチング的関わりと書きましたが、ただただ見守る、引き出すだけでなく、

子どもの中に必要なリソース(資源)がなければ、積極的に教えてあげることも必要かと思います。

そして、よし自分で歩けるぞ!というタイミングを教師がしっかり見極めて、コーチングマインドで声かけをしていく。

そうすることで、自分事として物事を捉えて、活動していけるのではないでしょうか。

また、脳科学的にも、【脳は強制をきらう】という原則からも、させるのではなく、引き出すという視点は有効だと考えられます。

こんな感じで、少しお堅くなりましたが、
教育、子育てにおけるコーチングの必要性について熱く語らせていただきました。