大変ってもんじゃない先生という職業
担任の先生お仕事
学校の先生の多くは、学級の担任として指導にあたります。
そして、担当する学級の総責任者として、1年間、子どもを成長させ、安心安全なクラス運営をしていきます。
それを、学級経営といいます。
学級経営をしていくうえで、最低限、押さえておかないといけないポイントってのがあります。
定石といいますか、教育の先達が、長年の実践から積み上げた指導のセオリーのようなものです。
これを外してしまうと、結構な確率で痛い目に遭います。
向上心のある教師は、それらが書かれた教育書を読んで研究したり、休みの日に開催される教育セミナーなどに参加したりして指導力を磨いていきます。

私も、教師2年目からは、毎週のように教育セミナーに出かけては、指導のネタを仕入れ、役立ててきました。
教育関係の本も300冊は買いました。
逆に、指導技術や教育の知識がないまま、学校現場に入るということは、武器を持たずに戦場に放り出されるようなもので、ほぼほぼ地獄を見ることになります。
幸い僕は、社会人経験があったためか、1年目はかろうじて3月を迎えることができましたが、今振り返れば、危なっかしいこと極まりないことだらけでした。
これまでに、身近な学級担任が、数ヶ月持たずに崩れていく姿をリアルに何度か見てきました。
学級崩壊、そして鬱。
集団を統率し、1年間安定してクラスを運営していくことは容易ではなく、高等技術と言っていいでしょう。
現場の先生は、世間が思っている以上に心も体も擦り切れています。
かなりの自己犠牲を払っています。
ネットニュースで叩かれるような、心無い教員はほんの一部です。
多くの先生は、自分の人生の時間を、子どもの未来に惜しみなく注いでいます。
実際、現場で多くの先生と関わり感じることは、ギリギリの人、多いかも?ということです。
横からポンッと押されたら、ポキンと折れてしまうのではないかと、そのくらい張りつめていることも多いです。
そんなメンタル状態の時に、家庭からのクレームで責められ続けたりしたら‥‥かなりハードです。
だけど、
任された業務があるから、
責任があるから、
子どもたちが待っているから、
いち社会人だから‥‥。
折れるわけにもいかず、なんとか踏ん張っている状態です。
先生も人間なので、仕事での問題だけでなく、プライベート、それまでの生い立ち、将来への不安など、さまざまな面でのしんどさも抱えています。
いくら、教育技術を身に付けて、百戦錬磨な教師になっても、メンタルに重しをつけていては、健全な学級経営はおぼつかないように思います。

教師が子どもに与える影響の大きさ
子どもは、教師の鏡です。
親よりも長い時間、子どもは先生と過ごします。
否応なく、思考や価値観、行動パターンなども教師に似てきます。
これはものすごく重大なことだと思います。
影響力が大きい先生だからこそ、よい心の状態で子どもと関わることが、どれだけ学級経営に影響力があるか、子どもの人生に還元されるのか。
計り知れません。
だからこそ、僕はメンタルケアの重要性を教育会にもっと広めていきたいと考えています。
教育技術 + メンタルケア = 健全な学級経営
自分にムチ打って、馬車馬のように働かせまくっている心と体を定期的にメンテナンスしてあげてほしいです。

私もかつては、心の問題は後回しにして、軽視していました。
だけど、心の声としっかり向き合えば、また違った子どもとの関わりが生まれてきます。
これは体感したからこそ言えます。思考が変われば、見えるものも変わります。
つまり、見えてる子どもの見え方も、変わってくるということです。
メンタルがしんどくて、子どもと関わることや職場の同僚や保護者との関係がしんどくなっている先生は、一人で悩まず、我慢しすぎず、カウンセリングやコーチングなどを受けることをお勧めします。