教師時代のコーチング実践
厳格な指導方法より、寄り添って諭す指導。
不適切な行動をしていても、しっかりと対話を通して納得してもらい止めてもらう関わり。
コーチング、カウンセリングを学んでから、かつて担任していたクラスが激変しました。
子どもとの関係がすごく良くなったんです。
そんな経験から、次の年はさらにより良い指導法を探究しようと、試験的にコーチング的関わりを強く意識して臨みました。

6月くらいまでは、超快調でしたが、徐々に小さなほころびが出始めました。
明らかに教師を試すような発言や、自分勝手な行動をとる児童が出てきました。
これまでだと、生徒指導の定石に従い、荒れの元になるほころびはすぐにつぶしてきました。
ですが、その時は試験的に、コーチング的関りでどうにかできないかと試行錯誤していました。

ですが、度重なるトラブル、挑発に、だんだんとイライラが募り、次、どのカードを引こうか正直悩み始めました。
この関わり方を止めるか、続けるか。今までのやり方に戻すか。
よりよい解決策はないかと、様々な文献を漁っていると、これかなっ?!って内容の記事を見つけました。
そして、関わり方を少し変えてみると、案外、さらっとトンネルを抜けることができました。
空論の知識を溜めるよりも、自分で試してみて腑に落ちる学びはでかいです。
澤口俊之先生の著書によると
【澤口俊之 著 より】
1980年代、欧米で2歳〜4歳までの幼児を対象に、(寛容グループ)と(厳格グループ)に分けて行動の調査を行った。
寛容グループは、ルールを破っても、暴言があっても、指導者は、だめだよぉと諭す関わりを行った。
厳格グループでは、行動を厳しく監督し、一定の規則を破る者は厳しく罰した。
その後の幼児の行動はというと、寛容グループの幼児は、攻撃的な行動や言葉が著しく多く、1〜2人で遊ぶようになった。
厳格グループの幼児は、攻撃的な行動や言葉が少なく、3〜4人で、いわゆる仲良く過ごすグループになった。
禁止規範を身につけさせるためには、即効性のある刺激的な脳内物質「ノルアドレナリン」が、有効だそうで、恐怖やプレッシャー、
身の危険などでも分泌されるらしい。
つまり、厳格な関わりは現代の風潮に反して、一概に悪とは言えないみたい!ってことを知りました。
あちゃちゃちゃー。
もちろん、いつもいつも厳しいだけだと、良好な関係は築けないし、子どもは委縮してしまいます。
(怒鳴り散らすや、どつくのは論外です‥‥。)
てことで、コーチングマインドで関わり、相手のリソースを信じて引き出す関わりはとても良いことなんだけど、
小学校や幼児教育では、時には厳しく指導にあたるってことも、子どもの発育には必要なんだと体験と理論を通して学ぶことができました。

また、我慢を教えることは重要で、前頭前野の発達にも影響があるらしいです。
まとめ
この事から、いつもいつも、ニコニコと仏の関わりだけをしとったら、後で痛い目に遭いまっせてことを知りました。
叱れない新任の先生もいるかと思いますが、厳しくすることも時には必要なんだよと、理論があると必要性を伝えやすいなと思います。
そして、可愛い娘を持つ世のお父さん、要注意でございますよ。
