言うこと聞かな過ぎてイライラが限界 どう関わる?
反抗期がやってくるお年頃
小学4年生(10歳)あたりから、大人の意見に対して反抗的になったり、素直に聞き入れてくれなくなったり、そんな態度が見られるようになりますね。
これまですごく素直に親や先生の言うことを聞いてたのに、最近じゃ何か言えば言い訳か口ごたえばかり。
親としては戸惑ってしまうことも多々あるかと思います。
学校ではわりとおとなしいのに、家ではすごく反抗的というお子さんの話もよく聞きます。
言うことは言わないといけないけど、言えばまたこじれるしで・・・どうすればいいのか悩まれているお母さんも多いですね。

アンガーマネジメントはご存知ですか?
数年前にアンガーマネジメントの研修を受けたことがあります。
アンガーマネジメントとは、怒りに振り回されることなく感情を上手にコントロールすることで、より良い人生を送ることができるコミュニケーションスキルです。
例えば、カッとなってから、6秒我慢すると怒りに任せた衝動的な行動を抑えることができるそうです。
(思わず手が出てしまうことの抑制)
また、「〇〇すべき」という自分が培ってきた思考パターンを手放すことで、相手の行動が自分の許容ラインを超えても怒りを生み出さなくなるそうです。
(人の話はしっかり聞くべき。時間は必ず守るべき。)

企業や学校の研修にも広く取り入れられて活用されています。
多くの親御さんも興味があるかと思いますが、
「この考えを知ったところで、実際の子育てでは思うようにいかないんです!」とおっしゃっていたお母さんがいて、たしかになぁと思ったことがあります。
自分も同じように感じた経験があるからです。
自分の感情にフタをせずに
何でもそうですが、良い面もあればそうでない面もあります。
実際、子どもを目の前にして、超わがままな行動に対して、
「怒ったらあかん、怒ったらあかん、あと3秒」
って、なかなかそんな冷静になれなくないですか?しんどいですよね。
私は、コーチングやカウンセリングしてますけど、最近は感情的にギャーっとイカることも逆に取り入れるようにしています。
雷おやじのように。
たいがい、後でその選択じゃないほうがよかったなと思うことは多いのですが。

スキルに溺れないために
お互いのより良いコミュニケーションのために、怒りを抑えるというのは大切なことです。
ですが、いつでもそうやって感情を抑えていたら、自分の本音が分からなくなってきちゃいます。
私は長年教員をやってきましたが、良き教師、良き理解者であろうとするあまりに、だんだんと本音の自分を表現できなくなってしまった時期がありました。
怒りたいときもぐっとこらえて冷静に対処して、面白くない時でも笑顔を作って関わって、良質なコミュニケーションを提供して~をしていると、だんだんと違和感が大きくなってきて、ごっつい心がしんどくなってきました。
仕事に行っても楽しくないし、誰とも関わりたくない。
本当はストレスフルなのに、ストレスを感じていないことを装って過ごしていた反動は大きかったです。
とうとう起きた大噴火
そんなある日、トラブルが立て続けに起こって教室がてんやわんやになりました。
「あー、もう分けわからん!もう知らんわ!!ボケーーっ!!!」
と、その状況とウダウダやっている自分自身にブチ切れて、すべてを放り出して爆発した心境でした。
すると、なんだか囚われていたものからスウーっと解放されたようで、帰ってからすごく気分が軽くなりました。
それ以来、たとえ教師であろうと、心の底から湧き上がってくる、ドロドロしい怒りや憎しみにもフタをしないようにしてきました。
だって人間ですもの。ぶっ飛ばしたくもなるし、怒鳴り倒したくなるくらい腹立つ時だってあります。
(ただ、感情に素直に従って行動しちゃったら、アウトなんですけど・・・)
こんなことをやっています
なので、どうしても許せないくらい腹が立つときは、当事者とは距離を置いて、物凄い汚い、自分が引くくらいの言葉を小言でつぶやきます。
「あぁ、めっちゃ腹立つ。どつきまわしたいわ。許されへん。なんであんな態度とるんや。自己中め!!」
怒っている自分を受け止めます。
とにかく怒りをごまかさずに味わいきることが大事で、それこそそんなことしてたら6秒はあっという間に経ってたりします。
一通り怒りを味わうと、すこーしだけ落ち着く自分がいます。

そして、次の選択肢を意識的に選択します。
・実際に相手を打ち負かすことが必要なのか。
・同じようなことが起こらないようにどうすればいいのか策を練るのがいいのか。
両者にとってハッピー、次に繋がるのは確実に後者のほうです。
打ち負かすのは最終的に自分の欲求しか満たされません。
私はこうすることで、自分なりのアンガーマネジメントを行うようになりました。
スキルも必要、そして自分の感情も大事
子どもとよりよく関わるための声のかけ方や、動かし方など、スキルを探せばいくらでもでてきます。
そして、多くの方が求めるのも現状を早く改善する特効薬のような方法ではないかなと感じています。
スキルについてのお話は別の機会にするとして、ここでは自分自身の感情も大切にしてほしいなと思って書きました。
子育てにおいて、怒ってしまう自分を責めてしまうお母さんもいるかと思います。
けれど、いいんですよ人間ですから。
親子ならなおさら、本音でぶつかることが大切な時もあります。
いつもいつも、感情論で子どもと関わっていたら、そりゃ子どもから離れていっちゃいますので、コミュニケーションスキルを活用することも大切ですが。
人間にとって、怒るという感情も時には大切だと思います。
その怒りがどこからくるものなのか、なんで異常に子どものことが許せないのかについては、また別の記事で書こうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!